昭和10年―15年製

これでしばらく買い止め。
いや、マヂデ。
 

氏名:Picny(ピクニー)
推定年齢:70歳程
製造:宮川製作所
使用フィルム:127films
画面サイズ:3×4cm
 
戦前のカメラです。
ええ、戦前です。大事なとこなので。
 
でも保存状態は悪くないです。この状態で2万5千円でした。
 
発売当時価格は48円80銭。
昭和1X年代では、焼き鳥1本10銭。大卒で銀行勤めの初任給が70円。
初任給を17万円ぐらいと考えると、現代価値では・・・・
 
ゲェッ!11万円強!!
 
・・・僕の使ってるG9が3台買えます。むしろデジタル一眼レフのレンズキットがそこそこ自由に選べる値段です。
 
当時、カメラを持つのはハイカラな裕福層だったみたいです。
ちなみに、レンズキャップが20銭(500円程度)、皮製ケースが3円60銭(8000円程度)。
これらは昔も今も、然したる変わりはないように感じます。
 

じゃーきーん
 
レンズは沈胴式といって、撮影のために「ジャコッ」とする必要があります。
フォーカシングのためにさらに伸びます。(上は一番伸ばした状態)
 

文明の利器によるパワーな接写
 
僕が生きたことのない時間を、このカメラが生きてきたと感じます。主に価値換算で。
シャッター速はTとBの他に、1/25,50,75,100[sec]。Tは星を撮るのに使うらしいです。
こんなレンズで・・・?というのは、さておいて。昔ですから。
 

No.2548
 
底面。
2548台目のものだそうです。
何台ぐらい生産されたんでしょうか。
 

赤窓は常時開放型
 
背面。
ファインダーはズーム無し。ガリレオ方式とかいうらしいです。
 

漢は黙って、ズーム無し!
 

友人連中「ションボリしてるみたい」
 
レンズ部分はシャッター兼ね備えです。
よって、重心が前寄りなので支えがないとションボリします。
ちなみに全体重量340gほど。そのほとんどがレンズ部分です。
 

加工精度は良い
 
白黒写真が全盛だった時分のカメラなので、コントラスト調整用の外付けレンズがついてます。
現在ではレンズキャップ代わりに。
 

・・・
 
大きさ比較。
 

・・・・
 
比較。
 

・・・・・
 
以上。
フィルムがほとんど手に入らないらしいですが、自作可能ということで。
気長にやってみますよ。
あ、ちなみに外人っぽい名前ですが、れっきとした日本製です。
この時期のカメラは、なぜか外人っぽい名前が多いです。これとか。
 
参考資料:カメラペディア(英語ページ),『Picny』